日本人が知らない日本の文化

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日本人が知らない日本の文化。これはある成功者の方が言っていた言葉で、とても印象に残っている言葉です。今回のタイトルはそこから拝借しました。

日本の伝統・文化というものは、偉大な先人たちが長い歴史をかけて築き上げたもので、私ごときが論じるべきではないのでは?という思いもありましたが、どうしても思うところがあったので、今回記事にしました。

インターネットが普及して、遠い異国の情報がリアルタイムで手に入るようになった今、国や文化の垣根は取り払われたように思います。「グローバル化」なんて言われたりしますが、日本も海外の文化などに簡単に触れられるようになり、積極的に海外の文化を取り入れようとする人が増えました。

でも、グローバル化によって日本独自の文化が失われてしまう。などとも言われたりしています。確かに、昔は多くの人が当たり前のように行なってきた日本独自の文化は、今や形だけのものになっているように感じます。

この状況は、一見すると衰退の一途をたどっているとも言えます。でも、本当にそうでしょうか?一番の問題は、もっと別のところにあるように私は思います。

今回は、グローバル化が進む今の時代での日本の文化、そして日本人のあり方など、私の思うところをまとめました。

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日本の文化が失われている!?

日本の文化が、グローバル化によって失われている!?それを裏付けるような興味深いデータを見つけたので、まずそこから入っていきます。

日本の文化が失われている興味深いデータ

日本の文化を代表する行事の1つに、お正月があります。門松や年賀状におせち料理、お正月はまさに日本の文化が凝縮された行事と言えますよね。

下のデータは、そんなお正月にまつわる日本の一般家庭での文化や風習について、昭和40年(1965年)と震災前の平成22年(2010年)の45年の統計をまとめたものです。

昭和40年
(1965年)
平成22年
(2010年)
祝日に国旗を玄関に掲げる71.7%11.5%
門松を飾る35.5%5.6%
しめ縄を飾る80.6%52.5%
福笑いをする31.1%7.4%
餅を食べる86.5%70.7%
おせち料理を食べる78.3%62.2%
双六をする46.9%8.6%
羽子板をする 38.8%11.6%
独楽まわしをする44.7%7.1%
凧揚げをする58.4%8.0%
着物を着る38.2%9.7%
鏡餅を飾る69.3%19.4%
お雑煮を作って食べる77.5%37.1%
年越しそばを食べる81.3%57.7%
年賀状を出す84.7%62.9%
かるた(小倉百人一首)48.7%7.9%
かきぞめをする50.9%12.6%
初詣に行く72.6%54.1%

引用元:時遊人SUZUのひとり言

このデータからも、現代の人たちがお正月の伝統文化や風習を、昔に比べてほとんど行なっていないことが分かりますよね。双六や独楽まわし、凧揚げやかるたのお正月の遊びに至っては、如実に表れています。

なんで、こんなことになっているのか?グローバル化もあると思いますが、一番はライフスタイルの大幅な変化では、ないでしょうか。

テレビゲームやパソコン、スマホなどがありふれた現代の人たちには、双六やかるたなどの遊びには興味が沸かないのでしょうか。そういえば、大人も子供も含めて羽子板や凧揚げ、かるたなどで遊んでいる風景を、最近ほとんど見かけなくなったように思います。

他にも失われつつある、日本の文化

かつては当たり前の光景だったけど今はほとんど見かけなくなったもの、姿を消しつつあるものは、お正月の他にもあります。

たとえば、昔は夕飯時(19時とか)に家族みんなが集まって、一緒に夜ごはんを食べてテレビなどを見たりする、一家団欒の時間がありました。でも、夫婦共働きや核家族化などによって、一家団欒の時間はほとんど無くなってしまいました。

我が家も、小さい時は家族みんなで食卓を囲んでいたのですが、大きくなるにつれて(両親が共働きだったというのもあるでしょうが)いつの間にかそれがなくなっていました。

書くもの1つ取っても、それが表れています。昔は鉛筆で、しかも小刀を使って削るというのが主流でした。今は鉛筆削りがあるので、小刀で削る人はほとんどいません。というよりも今は、鉛筆ではなくシャープペンが主流です。

さらに言えば、今は、ペーパーレス化が進んで、そもそも記録を残すのが紙ではなく電子媒体になっています。

日記も、今やインターネットの普及によりブログが主流です。交換日記なんて、もはや過去の遺物と言ってもいいぐらいです。

日本の文化に魅せられた、カナダ人の話

「時代の流れだから、しょうがない!」という声もチラホラ聞こえますが、本当にそうでしょうか?

ここで、あるカナダ人の方を紹介したいと思います。その方は、モーリー・カーターさんという方で、ある日本の伝統技術に魅せられてその世界に飛び込み、今やその道の職人と呼ばれるまでになりました。その技術とは刀、日本刀です。

さすがに今のご時世、日本刀は作っていませんが、モーリーさんは包丁などの刃物を作る職人として活躍しています。

なぜ、モーリー・カーターさんは刃物職人の道を志すようになったのでしょう?それは、モーリーさんが18歳の時です。日本を旅行した時に、たまたま熊本で「肥後正宗」の登録商標を持つことで知られる吉本刃物店を通りかかりました。その時、そこで陳列されていた刃物に興味を持ったそうです。

その後、吉本刃物店の16代目である酒本康幸さんに弟子入りし、6年の修業を経て17代目の肥後正宗の職人になりました。

帰国後は自身のブランドを持ち、今に至っています。

以下、モーリー・カーターさんのプロフィールを簡単にまとめました。

モーリー・カーターさんのプロフィール

  • カナダのノヴァスコシア州ハリファックス出身、2019年現在49歳
  • 高校生の時に空手の修行で熊本に来日
  • 観光中に偶然にも「肥後正宗」の登録商標を持つ「吉本刃物店」の刀や包丁を見かけ、それに魅せられる。
  • そのまま、吉本刃物店16代目・酒本康幸さんに弟子を志願し技術を学ぶ。
  • 6年後に、17代目を継承。その後も10数年間に渡り修業を続ける。
  • 2001年にはアメリカの鍛冶職人組合から名匠(Mastersmith)の称号を授与
  • 彼が作るナイフや和包丁が海外で話題となり、2005年、アメリカに移民
  • 現在ではナイフメーカー「Carter」として作品を制作
  • 趣味はセスナ操縦

モーリー・カーターさんの仕事場には、彼自身が日本語で書いた色々な名言が壁に貼られています。『日本人の職人の仕事は丁寧であり、日本人が持つ「こだわり」こそが海外で評価されている点である』と言うのが、モーリーさんの考えです。

グローバル化が進んだことにより、海外の情報が日本に伝わってくるようになりましたが、その逆もまた然りということです。海外に日本の情報が伝わるようになった結果、先ほどのモーリー・カーターさんのように、日本の文化に魅せられる外国人が増えたのです。

日本人は外国にばかり目を向けて、自国の文化には一切目も向けず、逆に外国人たちが日本の文化に目を向けている。

何とも皮肉な話ですが、グローバル化が進んだ今だからこそ、日本人はもっと自国の文化に誇りをもって、見つめ直すべきではないのかと思います。

日本人と日本の文化についての記事を書いたきっかけ

日本の文化日本人、そして日本の文化に魅せられている外国人のお話をしてきましたが、今回この記事を書くに至ったきっかけは、あることにハマったことでした。それは、日本の文化とはおよそかけ離れているように思われるものです。

motoGP(モトGP)

そのあることとは、モトGPです。モトGPとは、世界最高峰のバイクレースの1つです。1年を通して世界各地で20近いレースが行われ、そこでの順位はもちろん、各レースでの獲得ポイントの合計を競います。

F1の2輪バージョンとイメージしてもらえたら、分かりやすいでしょうか。

モトGPは、2016年シーズンから3年連続チャンピョンのマルク・マルケス(以下、敬称略)はじめ、御年40になってもいまだ現役、モトGP界だけでなくモータースポーツ界の「生きる伝説」として有名なバレンティーノ・ロッシ、その他にもイケメンのライダーが揃っていることでも有名です。

と、これだけではとどまらない魅力が、モトGPにはあります。私自身、以前の記事のことがきっかけで今年になりモトGP観戦デビューしたのですが、凄すぎて現地で観戦したいと強く思ってしまうほどです。

今まで、モトGPを知らなかったという人は、ぜひ1度観戦してみてください。一瞬でハマってしまうこと、間違いなしです。

モトGPはHuluで見ることができます。HuluはVODサービス会社の1つで、月額933円(税抜)で50000本のドラマや映画が見放題という動画配信サービス会社です。

今なら、2週間の無料お試し期間が設定されているので、契約してみたけど気に入らなかったから解約、となっても2週間以内なら無料です。

モトGPは、↓こちらから観戦できます。

モトGPで活躍する日本人

モトGPは分かったけど、日本の文化や日本人と何の関係があるのでしょうか?まずは、日本人ライダーの活躍です。

昔に比べて今は、いろいろな分野のスポーツで、多くの日本人が世界の舞台で活躍しています。モトGPの世界も、例外ではありません。その1人が中上貴晶です。中上貴晶は、世界最高峰のモトGPの舞台で世界の強者たちと渡り合っている現役日本人ライダーです。

もちろん、中上だけではありません。

加藤大治郎は、天才的なライディング・テクニックで、当時の世界王者バレンティーノ・ロッシから最大のライバルとして名前を挙げられ、「世界チャンピョンに一番近い日本人」とまで言われていました。残念ながら加藤大治郎は、レース中の事故により命を落としてしまいましたが。

下位グループのモト2やモト3に目を向けると、長島哲太鈴木竜生(たつき)などを筆頭に、将来を期待されている若き日本人ライダーが、モトGPの舞台を目指して戦っています。

スポーツというと、野球やサッカーばかりが取り上げられますが、私たちが知らないところで多くの日本人が活躍しているんです。

ほとんどが、日本製

モトGP界での日本人の活躍も素晴らしいですが、さらに注目すべきことがあります。↓こちらをご覧ください。

引用元:https://www.honda.co.jp/WGP/race2019/point/

こちらは、2019年シリーズ第12戦イギリスGP終了時点でのモトGPクラスのポイントランキングです。ライダーと使用マシン、各レースでの獲得ポイントなどが掲載されています。

注目してほしいのは表の真ん中の列、各ライダーの使用マシンです。どうでしょうか?見て頂いて分かるように、ほとんどがホンダやヤマハ、スズキと、日本製のマシンです。

普通に考えてもこれは、すごいことですよね。世界トップクラスのレースで、しかもその中でもトップクラスのライダーたちの乗っているのが、日本製のバイクなんですから。日本人として、誇らしいことだと思います。

でも、先ほどの日本人ライダーたちも含めて、このことを知っている人って、ほとんどいないと言っていいほど、かなりの少数だと思います。私自身、恥ずかしながらこのことはもちろん、モトGPの存在すらも知りませんでした。

本来なら、国を挙げて取り上げるべきことのはずなのに、それどころか日本人のほとんどが知らないんです。

ここに、日本の文化が衰退しようとしている1番の問題があるように、私は思います。

日本のすごいを知ろうとしない日本人

結論から言ってしまうと1番問題なのは、これだけすごい技術や実績があって、海外で評価もされているのに、肝心の日本人がそれに見向きもしない、知ろうとしていないことだと思います。

先ほどのマルク・マルケスの祖国・スペインでは、モトGPライダーは英雄のように崇拝されているそうです。大人から子供まで、マルクのことを知らない人はいない、と言ってもいいくらいです。

日本では、どうでしょうか。野球やサッカーなどのメジャーなスポーツで活躍すれば、ある程度は注目されるでしょう。でも、それ以外のスポーツだと見向きもされないのが現状です。

それを象徴するようなエピソードが、あります。

あの日本人は、何者だ?

先ほどご紹介した、加藤大治郎のお話です。

それは2001年のことです。シーズンオフにヨーロッパから帰国した加藤大治郎は、日本での親善試合を終えたサッカー・イタリア代表と成田空港で鉢合わせました。

その際、加藤のファンだったアレッサンドロ・デル・ピエロ(以下、デルピエロ)がサインを求めたのです。それに対して、加藤も快く応じました。

この光景に、日本の報道陣はどよめきます。「あの日本人は何者だ?」と。

それも、そのはずです。デルピエロと言えば、3度のワールドカップ出場を含め輝かしい実績を誇る、イタリアだけでなく世界を代表するスター選手で、日本でも数多くのファンがいます。

それに対してモータースポーツは日本での認知度が低く、(当時の)年間最多勝記録に並ぶ11勝をあげた加藤大治郎ですら、日本ではほとんど知られていません。 報道陣にしてみたら、ただの20代の若者にしか映りません。

そんな状態ですから、サッカーの世界的なスタープレイヤーが、日本人の若者にサインを求める様子を見た日本のサッカーの番記者達が騒ぐのは、当然のことです。

ちなみに、ヨーロッパにおける2輪レースの人気は日本の比ではありません。日本ではほとんど無名の加藤大治郎も、ヨーロッパでは先ほどのマルク・マルケスと同様にスーパースターなのです。特にイタリアでは加藤の功績を称えて、「加藤大治郎通り」という名の道路が作られているほどです。

なので、デルピエロが加藤大治郎にサインを求めるという、日本人から見たらありえないような光景も、ヨーロッパの人から見たら至極当然のことなのです。

日本のすごいを取り上げない日本のメディア

これは、日本のメディアにも責任の一端があるのではないかと感じます。

モトGP1つ取っても、日本人ライダーたちの活躍はもちろん、日本製のバイクが世界戦で使われているから、普通ならニュースなどで大々的に報じるべきはずです。でも、そういうことはおろかレースの模様が中継されたりすることも、皆無と言っていいです。

世界の舞台で日本人たちや日本の技術が大活躍している。これ以上にないニュースのはずなのに、それを取り上げようともしないんです。

その代わりに、ニュースで放送されるのは、政治家の汚職や殺人事件などの暗いニュースばかり。

断っておきますが、そういう暗いニュースを報道するなと言っているのでは、もちろんありません。報道番組としての役割上、暗いニュースを報道しないと言うわけにはいかないでしょう。

でも、それと同じくらい日本の文化や日本の技術、日本人の活躍などの素晴らしい話題があるのに、そこに目を向けずにマイナス面ばかりに目を向けさせようとしていると感じてしまうのは、私だけでしょうか。

まとめ

日本人が知らない日本の文化、ということで、グローバル化が進む今の時代での日本の文化、日本人の在り方。それについて考えるきっかけとなったモトGPなど、思うところをお話ししました。

ここではモトGPだけでしたが、他にも素晴らしい日本独自の文化、日本の技術はあります。

能や狂言を総称した能楽は、日本で最初にユネスコの世界無形文化遺産に認定された、世界に胸を張って誇れる日本の文化です。そんなこと、私が言うまでもありませんよね。

ラジコンと言うと、子供のおもちゃというイメージが先行するかも知れませんが、ホビー用のラジコン(飛行機、車含めて)になると、世界選手権まで開催されている立派な競技です。

その選手権レベルで使用されるマシンやエンジンは、ほとんどが日本製なんです。

グローバル化によって日本の文化が失われる。最初に書いたことですが、この記事を書くにあたりいろいろ調べていった中で、それは違うということがハッキリ分かりました。

日本の文化は失われていません。ちゃんと受け継がれています。私たちが知らないというだけで、日本の文化や技術は世界で認められているんです。

それを、私たち日本人が知らないなんて、もったいないと思いませんか?少なくとも私は、日本人としてちょっと恥ずかしいと思ってしまいました。

外国の文化を何でもかんでも入れ込むのではなく、自国の文化や技術をしっかり認識した上で、取り入れるべきものは取り入れていく。それが、本当のグローバル化ではないかと思います。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。



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当ブログで使用のWordpressテーマ!「Stork(ストーク)」


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