ベートーヴェンの第9、ファンなら絶対に聴くべき名盤2選

はじめに

こんにちは、今野です。

 

今年も残りわずかになったこの時期、仕事に自宅の大掃除にと、いつも以上に忙しく働かれている方も多いのではないのでしょうか。

季節的に一気に冷え込んでくる時期でもあり、何かと体調を崩しやすいので、くれぐれも注意してくださいね。

 

さて。そんな年末は、クリスマスに大掃除、大晦日と、一大イベントが目白押しな時期でもありますが、クラシック音楽ファンにとっては、「ベートーヴェンの第9」も年末を感じさせるイベントの1つに挙げられるのではないでしょうか?

 

「第9」という単語が聞こえてくるだけで、「あぁ、今年ももう終わりだな~」と条件反射で反応してしまうぐらい、年末のこの時期は、クラシックコンサートだけでなく、いろいろな場所で第9が演奏されますよね。

 

今回は、そんなベートーヴェンの第9について、お話したいと思います。

 

1.ベートーヴェンとは?第9とは??

ベートーヴェンの第9のお話に入る前に、「ベートーヴェン?第9??何それ?」という方のために、ベートーヴェンや第9について説明したいと思います。

 

1-1.ベートーヴェンとは?

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)は、ドイツの音楽家です。

56年の生涯のうちに、9つの交響曲、32のピアノソナタ(ピアノの独奏)、5つのピアノ協奏曲などなど。数えきれないぐらいの曲を生み出しました。

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ベートーヴェンを語る上で忘れてはならないことの1つに、「難聴」があります。20代後半に発症して

30代に入った頃には、もうほとんど耳が聞こえなくなっていたそうです。

 

音楽家にとって、耳が聞こえないのは致命的だということは言うまでもないですよね?

さすがのベートーヴェンも、このときばかりは自殺を考えたそうですが、それを上回る音楽への情熱を持って乗り越えたと言われています。

 

ベートーヴェンが生涯で作曲した曲の半数以上は、耳が聞こえなくなってからのものと言われています。

そこには、あの有名な交響曲第3番『英雄』、第5番『運命』、第6番『田園』なども含まれています。もちろん、今回の第9も入っています。

 

耳が聞こえない中で、あれだけの大曲を何曲も創り出すなんて、圧巻としか言いようがないですよね!

そういった功績が讃えられて、後に「楽聖」と呼ばれています。

 

癇癪持ちで気難しい性格だったとも、かなりの変人だったとも言われていて、それにまつわるエピソードもたくさん伝えられています。でも、そう言ったことを含めても

音楽史上、きわめて重要な音楽家の1人だというのは間違いないことですよね。

 

1-2.ベートーヴェン作曲の第9とは?

そんな偉大なベートーヴェン作曲の第9、正式には、交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱付き」です。

ですが、ベートーヴェン自身が楽譜に記入した表記に従うと、『シラー作の賛歌「歓喜に寄す」による終末合唱を持つ交響曲』と、なるそうです。さすがに、これだと長すぎて呼びづらいので、一般的には「第9」と呼ばれています。

 

「第9」と言って真っ先に思い浮かぶのは、大編成のオーケストラに4人のソロ歌手と合唱団が加わっての大所帯で繰り広げられる

「歓喜の歌」ではないでしょうか。

 

「歓喜の歌」という題名を知らなくても、そのメロディーを聞くと、「あぁ!」と納得する人が多いはずです。私自身も第9を知るまでは、これと同じクチでした。

 

ベートーヴェンが第9の楽譜に記入したという、『シラー作の賛歌「歓喜に寄す」による~』で、だいたい察しはついていると思います。

「歓喜の歌」の歌詞は、ベートーヴェンが書いたものではありません。

(フリードリヒ・フォン・)シラーという詩人の「歓喜に寄す」という詩に感動したベートーヴェンが、この詩に曲を付けたのです。それが、「歓喜の歌」です。

 

そんな「歓喜の歌」ですが、実は第9の4楽章のことで、75分にも及ぶ超大曲の約3分の2が終わってから、ようやく始まる曲なんです。「第9」=「歓喜の歌」というイメージが定着しているようにも思いますが

「歓喜の歌」は、第9の1部分でしかないんです。

 

1-3.ベートーヴェンの第9は「否定」の音楽!?

ベートーヴェンの第9は、クラシック音楽ファンだけでなく、全世界の人々に愛されている音楽と言っても過言ではありません。

でも、なぜこれだけ支持されるのか?ベートーヴェンの第9の、何がすごいのか?

 

今回の記事を書くにあたり、いろいろな方のブログを拝見させていただいて感じたことは

第9が第9という楽曲の中で、「否定」していることです。

 

ゴメンナサイ。これだけだと、思いっきり誤解されそうですね。ベートーヴェンの第9がすごいのは

否定そのものではなく、否定の後で提示していることです。

それこそが、「歓喜の歌」なのです。

 

じゃあ、何を提示しているのか?そこが気になるところだと思います。

「歓喜の歌」という言葉だけ見ると、喜びに満ちた幸せな曲のように思うかもしれませんが、実はそれだけではないんです。

 

最初の歌詞では、「おぉ友よ、このような音ではない!(怒)」と言っているんです。ちなみに、ここの一節はベートーヴェン本人が書いています。

その後で、「これだ!ついに見つけたぞ!」という感じで「歓喜の歌」が始まり、「みんなで歌おう、喜びの歌を!」と、大合唱へと発展していくのです。

 

楽曲としての第9について詳しい解説は、他の方々のブログにお任せするとして。

第9の1楽章、2楽章、3楽章、どれをとっても、まさにベートーヴェン交響曲の集大成!と言っても良いぐらい、とにかく素晴らしいです。でもベートーヴェンは

形式、ルール、作られた世の中、作られた音楽の象徴として、それらを全否定します。

 

そこから、音楽はもちろん、人類やもっと大きく

世の中すべてのあるべき理想の姿として、「歓喜の歌」を生み出しているのです。

 

これらのことを、ベートーヴェンは第9の中で表現しているんです。それもすべて、ベートーヴェンの高い音楽性がなければ成立しないことだと思います。

それだけの思いが詰まった第9が、全世界の人々に愛されるのも納得できますよね。

 

こういったことを頭の片隅に置いて、ぜひ第9を通して聴いてみてください。言葉には言い表せない、感動に包まれると思います。

(一部、原曲と歌詞が違う箇所がありますが、指揮者が「あえて」行なっています。)

 

2.ベートーヴェンの第9が年末によく演奏されるのは、なぜ?

ベートーヴェン、そして第9について分かっていただけたと思いますが、なぜ、年末の時期にこぞって演奏されるのでしょうか?

そこには、意外な理由がありました。

 

2-1.ベートーヴェンの第9が年末に演奏される理由

ベートーヴェンの第9が、なぜ年末の時期に頻繁に演奏されるのか?

直接的な理由としては、第9の持つ集客力です。

 

何にでも当てはまることですが、いちばん大事なのは集客です。それは、音楽の世界でも例外ではありません。

どれだけ実力のあるオーケストラでも、それを聴いてくれるお客さんが集まらなければ、意味がありません。音楽で生計を立てているプロのオーケストラにとっては、集客は死活問題にかかわることなので、なおさらです。

 

第9が年末の時期に演奏されるのが定着した、そもそものキッカケは、戦後の時期に新交響楽団(現、NHK交響楽団)が、大晦日に生放送で第9を演奏していたことだと言われています。その頃に、群馬交響楽団が群馬で、第九演奏会を大成功させたことで、一気に全国に広まっていったそうです。

 

年末は、どのオーケストラにとっても、いわば「かき入れ時」です。その時期に、集客力の高い曲目を演奏するのは当然のことです。

そこで、集客力のある第9を演奏すれば、チケットが売れて、確実に収入が期待できるという訳です。

 

年末に第9が演奏されるのには、「演奏者側の懐事情」という、まさかの理由があったのですね。

 

もちろん、そこには、第9の高い音楽性、そして「人類の理想とするべき、調和と秩序の観念」と言うべき「歓喜の歌」があるからこそなのは、言うまでもないことです。

それが、新しい年の到来を喜びと希望を持って迎え入れたいという、年末の時期の世相にマッチしているから、ここまで定着したのではないかと思います。

 

2-2.日本だけ!?年末の第9

日本では年末に第9が演奏されるのが定着していますが、海外に目をやってみるとどうでしょうか?

 

実は、年末に第9が演奏されるのは日本だけで

他の国々では、年末ということで頻繁に演奏されることはないようです。

 

だからと言って、第9がまったく演奏されないという訳ではありません。

欧米各国では、祝典などの大きなイベントで、ベートーヴェンの第9が演奏されるのです。

 

1-3.の項での動画も実は、1989年ベルリンの壁が崩壊した年のクリスマス、20世紀を代表する音楽家レナード・バーンスタイン指揮のもと、世界6か国から演奏者が結集して第9を演奏した、歴史的コンサートの映像なんです。

 

このように海外では

ベートーヴェンの第9は年末とか関係なく、歴史的な行事などの大きな節目で演奏される曲なのです。

 

じゃあ、欧米では年末に何が演奏されるのか?というと、「ハレルヤ」コーラスで有名な

(ゲオルク・フリードリヒ・)ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイヤ(救世主)」が定番のようです。

 

ちなみに、「メサイヤ」はこんな曲です。

 

3.ベートーヴェンの第9、おすすめの名盤2選

ベートーヴェンの第9と、それにまつわるエピソードを読んでいただいたところで、いよいよ、ベートーヴェンの第9を語るなら

知らなければ恥!と言っても過言ではない、おすすめの名盤をお話していきます。

 

3-1.ベートーヴェンの第9、おすすめの名盤1つめ

ベルリンの壁崩壊記念コンサートでの第9(1989年)

指揮:レナード・バーンスタイン

演奏:バイエルン放送交響楽団、ドレスデン国立管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ロンドン交響楽団、レニングラード・キーロフ歌劇場管弦楽団、パリ管弦楽団

バイエルン放送合唱団、ベルリン放送合唱団、ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団

ソリスト:ジューン・アンダーソン(ソプラノ)、サラ・ウォーカー(アルト)、クラウス・ケーニヒ(テノール)、ヤン・ヘンドリク・ロータリング(バス)

 

1-3.での動画のCDです。詳しくは先ほど説明したので省略します。

この日のために臨時編成された混成オーケストラのため、「優雅さに欠ける演奏」とか、「ハーモニーが崩れているところがある」とか、そういったコメントもあるようですが

そんな細かいところなんかどうでも良いぐらい、エネルギー溢れる名演だと私は思います。

 

この時の映像がDVDで販売されていたようですが、今は販売されていないようです。Amazonでもプレミアが付きまくっています。

再版されるのを(再販の予定は、ないようです)指折り数えて待つしかないのが、悲しいところです。(泣)

 

3-1.ベートーヴェンの第9、おすすめの名盤2つめ

バイロイト音楽祭での第9(1951年)

指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

演奏:バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団

ソリスト:エリーザベト・シュヴァルツコップフ(ソプラノ)、エリーザベト・ヘンゲン(アルト)、ハンス・ホップ(テノール)、オットー・エーデルマン(バス)

 

いわゆる、「バイロイトの第9」です。戦後、バイロイト音楽祭が再開されたその年に演奏されたものです。

以前、フルトヴェングラー指揮のバイロイトの第9についての記事を書きました。良かったら、そちらも読んでみてください。

フルトヴェングラー、バイロイトの第9は聴くな!

 

この演奏についても、酷評している人がいるようですが、そういった表面的なところでしか評価できない人たちが残念に思えてくるほど

フルトヴェングラー指揮「バイロイトの第9」は、圧倒的な演奏です。

百聞は一聴にしかず。ぜひ、聴いてみてください。

 

4.ベートーヴェン、第9のおすすめ|番外編

ベートーヴェン作曲:第9のおすすめ、番外編は最近流行りのフラッシュモブからです。クラシック音楽の垣根を超えて

世界中の人々に愛されている名曲が、フラッシュモブと夢の(?)コラボです。

 

1つめの動画は、ドイツのニュルンベルクという都市でのフラッシュモブです。

少女がおもむろにリコーダーで「歓喜の歌」のメロディを演奏し始めてスタートします。リコーダーとコントラバスの掛け合いが良いですね。

 

2つめの動画は、モデルでタレントのローラが、ある番組の企画でフラッシュモブに挑戦です。

「(上手い、下手は別にして)ローラって、トランペットもやるんだ」と、驚かされます。

 

さいごに

今回は、ベートーヴェンと第9をテーマにお送りしました。いかがでしたでしょうか?

 

最後になりますが、みなさん、今年一年もこのブログをご愛読いただき、ありがとうございました。今年も残りわずかになりましたが、良いお年をお過ごしください。

そして来年も、このブログをよろしくお願いいたします。

 

 

今日も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「人生で何がしたいのか?」分からないまま彷徨っていましたが、メンターとの出会いで人生が180度変わりました。 アフィリエイト、ネットビジネスはもちろん、インターネットの知識はほとんどゼロ!!でしたが メンターから1から徹底的に教わり、始めて1年足らずでネットビジネスで成功することができました。 今は、それまでの経験をもとに、ブログ執筆のかたわら、コンサル活動をしています。